Shopify Unite 2021で紹介されていたショップ5つ

前回の記事では第2章までの概要を記載しましたが、今回は第3章について触れたいと思います。

最新のAPIアップデートであなたのツールをパワーアップ

第3章のテーマは「Chapter 3 Power up your tools with the latest API updates」。第2章でも今回のリリースを「オンラインストア 2.0」と称しています。なぜ2.0と呼ぶのか。それは、ECサイト上でのショップでの表現そのものを変えるレベルの変更だからだと言っています。
その中でエンジニアがお気に入りのショップを紹介していて、最新のECのUXの勉強になるので、メモ。

紹介されたECサイトは以下の5つ

  1. OffLimits − シリアルショップ
  2. Yolélé − フォニオを用いた食品を販売
  3. ZSA Moonlander − 次世代の人口工学に基づいたキーボード
  4. オールバーズ − サスティナブルで快適なシューズ
  5. ComplexLand 2021 − ComplexConのバーチャルイベント

Shopifyで構築されたUI/UXに優れたショップ

OffLimits − シリアルショップ

https://www.eatofflimits.com/

OffLimitsは、シリアルを扱うショップ。楽しくシリアルが購入できるように、キャラクターを使った商品説明や、ポイントシステムにゲーミフィケーションを導入しています。カラフルなカラーとデザイン、イラストで表現しているので、ポップな印象を受けますが、商品やコンセプトは至って真面目。OffLimitsのポップな印象とは反対に、取り扱っている製品は健康にこだわったもので、オーガニックで、ビーガン、グルテンフリーのもので、オーガニックのサトウキビで控えめな甘みをつけているそう。そして、考え抜かれた健康的で楽しい製品を作ることができると信じている、と述べられています。

また、この2人(2匹?)のキャラクターは「SOCIALLY RESPONSIBLE CARTOONS(社会的責任のある漫画)」と紹介され、多様性や包括性を表現し、私たち人間と同様に感情や気分のむらを持っているという設定です。左側の青い髪の毛のキャラクターはZombieという名前で、両性具有の悲しい少年、右のピンクのうさぎ(?)は、Dashという名の女性のシリアルのマスコットだそう。オーガニックや健康を全面に打ち出すブランドが多いなか、一線を画すブランドだと思いました。

ページをスクロールすると様々なアニメーションが出現し、子どもと両親が楽しくショッピングしている姿が目に浮かぶECサイトです。

Yolélé − フォニオを用いた食品を販売

https://yolele.com/

Yoléléは「フォニオ」という穀物から作られたチップスやピラフなどの食品を販売しています。

フォニオについてはこちらのページで動画とともに解説されていますが、グルテンフリーの古代アフリカの穀物の一種らしいです。初めて聞きましたが、少し検索してみると、痩せた土地でも育ち、収穫までのスピードが早い、食糧危機に瀕したときのために期待されているそう。グルテンフリーで人にも地球にも優しい穀物らしいです。

こちらのECサイトの特徴は大胆さとシンプルさ。トップページはなんと商品だけ。スワイプ/スクロールすると商品が左右に回転します。またメニューやタイトルなどで使用されているフォントが手書きで、フォントサイズも大きく、自然が持つ力強さや壮大さを表現しています。

ZSA Moonlander − 次世代の人口工学に基づいたキーボード

https://www.zsa.io/moonlander/

Moonlanderはキーボードの名称で、動画を観ていただくと分かるとおり、人間工学に基づいた次世代のキーボードです。セパレートタイプのキーボードなので肩幅でタイピングすることができたり、親指部分のパーツ(中央に向かって飛び出している部分)が可動して、手のサイズに合わせることが可能です。

私はキーボードには疎いので正直理解できていない部分もあるのですが、トップページのスクロールと連動したアニメーションでキーボードの特徴や世界観を表現していて、ワクワクする感情を醸成しています。

また、秀逸だと思ったのは、商品詳細ページでの細かなオプション設定が可能なこと。カスタマイズ可能であることが売りの商品なので、ともすると分かりにくくなりそうなオプション設定を分かりやすく表現しているのが印象的でした。本体色を選択できるのは当然で、キースイッチを、タックル、リニア、クリッキーの中から選択することができるので自分好みの打感に仕上げられるそう。キースイッチは基本は3色ですが、エキスパートモードをクリックすると計約10種類ほどのキースイッチが表示されます。

オールバーズ − サスティナブルで快適なシューズ

https://allbirds.jp/

はい、こちらShopifyと言えばこのブランド!のオールバーズですね。昔からオールバーズのECサイトを見ているのですが、当時はShopifyの機能を最大限活用したECサイトと言えるのではないでしょうか。「え、こんな風に表現できるの?」「どうやって実装しているの?」と思う箇所が多々あるECサイトなので、ぜひ随時チェックすることをおすすめします。Shopifyのプレゼンの中ではアプリからARで試着ができると紹介されていますが、iOSのみでアメリカからしか利用できなさそうですね。(アプリDLのURLはこちら

ComplexLand 2021 − ComplexConのバーチャルイベント

https://complexland.com/

こちらのECサイトは2016年から開催されているポップカルチャーや音楽、アート、食などの文化をテーマとしてアメリカで開催されるイベント「ComplexCon(コンプレックスコン)」のバーチャルイベントバージョン。ComplexConは、カルチャーや現代アート好きには有名なイベントで、村上隆氏がアートディレクターで参加したこともあるそうです。今年はコロナの影響でバーチャルでの開催となったため「Complexland」というバーチャル空間を作りました。参加者はアバターを作成し、会場内を動き回り、商品や食べ物を購入したり、イベントに参加することができます。

残念ながら、すでにイベントが終了しているため「Complexland」には入れないのですが、SNSを見る限り、先日記事で紹介した「バーチャル原宿 au 5G POP DAY OUT 2021」の近いイベントだなと思いました。日本と世界なので、規模が全然違いますが…規模が大きいというのは、やはり参加アーティストの豪華さに加えて、60以上のブランドが「Complexland」のために限定商品を提供していたことです。 GUCCIやSUPREME、APEなど錚々たるブランドが出店していたようです。

これらのECサイトの共通点は、Shopify ストアフロント GraphQL APIで構築されているということ

これまで紹介した5つのECサイトには共通点があります。それはShopify ストアフロント GraphQL APIを用いて構築されているということです。そして、ShopifyはAPIファーストであり、弾力性のあるプラットフォームを目指しているともプレゼンテーション内で言及していました。APIを1から書き直したり、そういったShopifyの姿勢の上に上記で説明したようなリッチでワクワクするような表現のECサイトが成り立っているというわけですね。以上、Shopify Unite 2021で紹介されていたショップたちでした。

GraphQLについてはこちら で解説されています。

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