Perfumeの舞台演出から考えるアーティストのデータ活用と表現の拡張性「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」

時間が経ってしまいましたが、渋谷PARCOで開催されていたライゾマティクスの展覧会「Rhizomatiks inspired by Perfume 2020」に行ってきました。
メディアアートもライゾマティクスもPerfumeも舞台演出も好きで、渋谷PARCOにも行きたいと思っていた私にとってはぴったりな展覧会!昨年11月に開催されたライゾマティクスのイベント「Light and Sound Installation “Coded Field”」はうっかり申し込みしそびれて行けなかったので、「今回こそは行かねば!」ということで終了日2日前にギリギリ滑り込みセーフ(会期は2020年1月11日~1月27日)。

https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=346

今回の展覧会は4つの分野で構成されており、ソフトウェアだけでなく、実際に使用されたドローンやライトセーバーのようなLEDといったハードも展示されていました。

・拡張現実
・フォトグラメトリ
・マシンラーニング
・ウェアラブル・コンピューティング

フォトグラメトリデータから作られた<Flash – Immersive Projection>

<Flash – Immersive Projection>のセクションでは、没入型VR環境「CAVE」上で「Flash」の映像作品が鑑賞できました(以下Tweetの上2枚がその写真)。

この作品はPerfume3人のフォトグラメトリデータを使用して作られているそう。フォトグラメトリーとはざっくりいうと写真データを解析して立体的な3DのCGにする手法で、アーティストの身体的なデータもこのように活用する時代なのだなと思いました。アスリートだとデータを分析して、パフォーマンスや戦術に活かす、ということはよく聞きますが、エンターテイメントの領域でもデータを取得しておくということは、今後アドバンテージになるかもしれないですね。

また今回の展覧会で印象的だったのは『【docomo×Perfume】 FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。』のCGシミュレーションの動画。

↓CGシミュレーション動画

↓こちらが実際の動画

「距離をなくせ。」の距離を感じさせないパフォーマンスが素晴らしすぎて、「どうやって作っているんだろう?」と考えたことすらなかったのですが、こんな風にCGでシミュレーションされていたのには正直驚きました。

表現を拡張するのがテクノロジー。パフォーマンスの神は細部に宿るんだなと実感

テクノロジーやメディアアートという言葉には、「最新のテクノロジーを駆使して、よく分からないけど、何やらすごいことをやっていて、見ているとワクワクする」みたいな印象が強いような気がしていて、なぜか簡単に実現できそうに思いがちなのですが、今回改めて、表現や可能性を拡張するのがテクノロジーであり、実際の神は細部に宿るんだなと実感。あくまでもテクノロジーは手段であり、目的ではない。

完璧な演出とパフォーマンスの裏には、地道で綿密な準備があり、さらに創造性をテクノロジーで実現する技術力と、完璧に表現する身体能力・パフォーマンスの高さ、そして、何よりもチーム全員の作品に対する高いこだわりの結晶が世の中に出ている作品たちなのですね。

2月末に東京ドームで開催予定のドームツアーを観に行く予定なのですが、この展覧会を観てさらに期待値も上がりました。コロナウィルス等の影響もあるので、開催自体がどうなるか分かりませんが開催を期待して楽しみにしています。

https://www.perfume-web.jp/cam/dometour2020/

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