コロナワクチン接種の影響は?Macy’sのQ1のオンライン売上は34%増

5月18日にニューヨークに本部があるアメリカの百貨店「Macy’s(メイシーズ)」が第1四半期の売上レポートを報告しました。このMacy’sのQ1の売上に関する報告や記事、ニュースを読んでみて思ったのが、ワクチン接種が与える人々の行動への影響の大きさです。少し前にツイートしたものですが、色々な示唆が含まれていたのでブログにも記載します。

Macy’s(メイシーズ)第1四半期売上レポート

Macy’s(メイシーズ)第1四半期売上レポート
Macy’s, Inc. Reports First Quarter 2021 Results

前述した通り、Macy’sの第1四半期の売上レポートからは、ワクチン接種やコロナウィルスに対する経済対策が消費者や人々の行動にどのような影響を与えたのか、多くの示唆を与えるものになっています。結論から言うと、ワクチン接種やコロナウィルスの経済対策は消費者の心理に作用し、小売業の売上に影響を与えたようです。

Macy’sの第1四半期のオンライン売上は34%増加

ワクチン接種回数の増加が消費を後押し?

Macy’sの第1四半期のオンライン売上は34%増加し、ワクチン接種数の増加も売上増加に寄与したそうです。本日(2021/06/30)現在時点での世界のワクチン接種状況は、NHKのサイトによると以下のような数値が記載されていました。アメリカは約半数の人が規定回数のワクチンの接種を完了していました。また、同サイトの同ページには、2021年の2月からの「ワクチン接種が完了した割合の推移」を表したグラフも掲載されています。アメリカは2021年2月から接種が増加し始め、2021年4月の時点で、すでに現在の日本の接種完了率の11.54%を上回る約15%の人々が既定回数のワクチン接種を完了していることになります。その後もアメリカのワクチン接種完了率は一定の速度で右肩上がりに推移しています。

ワクチン 接種が完了した人(割合)

国名ワクチン 接種が完了した人(割合)順位
アメリカ46.11%上位3位
日本11.54%上位17位

データの補足
Our World in Dataの集計で、既定の回数のワクチン接種を完了した人数(2回の接種が必要なワクチンなら2回の接種を完了した人数)が上位18番目までの国や地域と日本・韓国について、接種完了した人が人口に占める割合を表示しています。ワクチンの接種回数が多い国や地域でも Our World in Dataの集計に入らない場合があります。グラフ右下の更新日は、Our World in Dataからデータを取得した日付です。それぞれの国や地域のデータは、更新日までに得られたデータの中で最新のものを表示しています。過去に接種実績のデータがある国や地域でも直近のデータが得られていない場合は表示していません。

NHK特設サイト「新型コロナウィルス」 世界のワクチン接種状況

Macy’sのレポートによると、ワクチン接種率の増加による安心感の増幅と、気候が暖かくなり外出したいという人々の欲求が相乗効果し、店舗の来店客数(トラフィック)も増加傾向になったのではないかと記載されています。また、このような事象により、イベントといった人が集まる場所も増え、それに参加している人々も増加している様子です。その結果、パンデミック時には売上が低迷していた旅行関連用品、アパレルの売上も回復傾向にあるそうです。

驚異のオンライン売上37%!2019年の24%から37%に上昇

驚いたのが、Macy’sの2021年第1四半期の売上高に占めるオンライン売上の割合です。なんと全体の売上高の37%にも上るそうです。コロナ前の2019年第1四半期の24%から37%へと上昇。日本の百貨店もこのコロナ禍により、ライブコマースやECサイトの強化などに尽力していますが、やはり百貨店の売上低迷は日々のニュースで見ない日はないほど。日本の百貨店のDX化、ECの活用度・EC化率を考えると考えられないくらい高水準ですね。

売上の60%はモバイルデバイス経由

またオンラインの売上の約6割はスマートフォンといったモバイルデバイス経由とのことです。上の画像はMacy’sのスマートフォンアプリのGoogle Playのスクリーンショットです。残念ながら利用したことはないのですが、スマートフォン(Webブラウザ)のECサイトは、シンプルでプラスサイズモデルを起用していたり、購入しやすそうな印象でした。また、CVR(コンバージョン率)も9%上昇(昨年比)の4%だそう。多くの数字を開示してくれているので、本当に勉強になります。ありがたや…

決済関連だと、スウェーデン発の後払いサービス「Klarna(クラーナ)」を追加したことも大きく貢献したそうです。新規若年層の顧客を獲得でき、消費額/訪問 が増加したことが、モバイル経由の売上を押し上げたのかもしれないですね。ECにとってはSKUや在庫の多さ、カスタマープログラムなどLTVや売上を上げる施策・コツは数多とありますが、決済手段を充実させるというのも一つの手段だなと実感しました。

以上、Macy’sの第1四半期売上レポートを読んだ感想でした。

参考サイト:
Digital Commerce 360
Online sales increase 34% at Macy’s in Q1

Reuters
Macy’s boosts forecasts as vaccines encourage in-store shopping

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